災害復興プロジェクト推進室

「わざわい(災害)」という語は、「わざ(災)」は神の仕業に、「わい」は「さきわい(幸)」にそれぞれ由来し、悪い結果をもたらす神の仕業という意味から生まれたそうです。「災害」という漢語表記を初めて確認できるのは8世紀、万葉集において山上憶良が用いています。

それから、約1200年もの時が流れました。しかし、科学技術がこれだけ発展した21世紀においてもなお、「災害」の猛威は人々を畏れさせています。世界では毎年約1億6千万人もの人々が被災し、約10万人もの命が失われています。

しかも、こうして犠牲になる人の多くは低所得国や中低所得国の人々であり、平時の格差が災害で浮き彫りになる状況となっています。

また、日本でも1923年には関東大震災で10万人以上もの方が亡くなりました。そのうえ、100年足らずのうちに東北で東日本大震災が発生し、死者・行方不明者合わせて約2万人もの方が犠牲になっています(2016年6月10日時点)。

 

これを受けて、2015年には災害を象徴とした二つの映画が流行しました。「君の名は」と「シン・ゴジラ」です。前者は村上春樹の『神の子どもたちはみな踊る』やジブリの『On Your Mark』で見られるように、災害を虚構化した構図の中に閉じ込めることで災害を語りなおし、理解しようとする意図が見られました。後者は、想定外の事態に対する日本政府の対応の限界とともに、「もし東日本大震災級震源が東京だったら」というifの世界が描かれました。こうした二つの映画が流行した背景には、東日本大震災と熊本地震という経験を日本人が共有していることにあると思われます。

 

これらの物語は、「災害が起きなくてよかった」という心情を私たちに抱かせます。しかし、果たして、それでいいのでしょうか?「スクラップアンドビルドでこの国はのし上がってきた」という、『シン・ゴジラ』の科白があります。これは、日本の再生にあたり他者をあてにする、そうした考え方の現れではないでしょうか。

 

そこでTEAM挑戦は、「当事者意識」を持って「事後の対応」に「迅速」に取り組むことを改めて誓います。「起きなくてよかった」ではなく、起きたときに自分に「何が出来るか」「どう動けるか」考え、行動していく。これが、これからの社会において全ての人の使命であるとTEAM挑戦は考えます。

 

その使命を自ら体現するとともに、国や他機関では手が届きにくい分野で、被災者にとって一番の支えとなるように、TEAM挑戦ではダイバーシティなメンバーと新たな発想を持って災害支援を行います。

 

そのため、本年度は緊急災害復興プロジェクトを新しく本室の下に作成します。それによって、世界のどこかで甚大な災害が発生した場合にはプロジェクトメンバーが先遣隊として迅速に現地に向かい、緊急支援を行いながら現地で一番困っていることを探ります。その後、先遣隊の報告をもとに被災者の一番の支えとなる活動をTEAM挑戦で検討し、全国民に活動を呼びかけながら継続的に被災地を支援していきます。

<事業実績>

◇東日本大震災でのボランティア

□土木系ボランティア計6回

・震災から2週間後に支援物資を運搬

・車いすなどの運搬

・マッサージ師に呼びかけ、避難所に共に向かう

□復興活動

・有楽町で南三陸の物産品を販売

・利益を直接南三陸町に届ける

◇平成28年熊本地震でのボランティア

□ボランティア計2回

・震災から1週間後に市内の避難所に支援物資を運搬

・1か月後には南阿蘇村にボランティアに行く

□熊本城の早期復興を目指した署名活動

・震災から約3カ月後から署名活動を始動

・7940名の方から署名を頂く(2017年9月30日時点)