100年先未来プロジェクト

100年先未来プロジェクトは、「世界中の人々とともに、100年先の地球の理想像を考え、議論し、実現する」プロジェクトとして、2016年からスタートしました。2017年からは、100年先の未来を考える討論会をスタートさせております。2018年以降は、これまでの活動に加えて、リアル・ネットを通じて行われ全世界の人々が参加できるプロジェクトに育てるべく、広報活動やネット上での議論の場の構築にも注力していく所存です。

さて、100年先の未来の理想を考える上で、最も参考になることの1つは人類の歴史ではないでしょうか。過去に、人類は何を理想に思い、何を行い、その結果何が起きたのか、歴史は一番の教科書になると我々は考えています。飢えることのないように、狩猟採集民から農耕民族になった我々の祖先たちは、階級や格差が生まれ、疫病が蔓延する社会を望んでいたのでしょうか。毎朝、満員電車で通勤し、仕事をして深夜に帰宅する社会を望んでいたでしょうか。16世紀から始まった科学の劇的な進化は、大気汚染や核爆弾を望んでいたでしょうか。当然、数百年以上先の未来の事を予測できた人はいないでしょう。良くも悪くも意図しない方向に向かってしまうのが未来なのかもしれません。

では、現在の我々は100年先の未来をどう考えているでしょうか。自動運転の車が走り、AIが人間の活動を支え、火星に移住し、寿命が飛躍的の伸び、エネルギーに困らない社会でしょうか。それとも、AIや機械に支配され、食料危機に陥り、都市を支えるエネルギーを奪い合う世界でしょうか。これからの100年の進化の速度は、これまで人類の経験したことないものとなると言われています。現に、20世紀は19世紀とは比べ物にならない速度の進化を遂げていると思いませんか?

さて、これからの100年はどんな進化が待っているのでしょうか。無計画に科学の発展だけに未来を任せることには少なからず危険を感じます。ただし、科学の発展を促進し、生活をより便利に快適にし、飢えや戦争が無くなることを望んでいることも事実です。だからこそ、全員が納得できる道を進むことが望ましいのではないでしょうか。我々は、そのために必要なものが100年先の未来の理想像だと考えているのです。理想があれば、理想を目指して進むこともできますし、立ち止まって正しい方向に進んでいるのか確認することができるのです。

我々は、利権や権力とは離れた場所で100年先の理想を議論し、世界に発信していくことで、100年先の理想の実現に近づかせるとともに、現在の我々の行いを見直す機会も提供できると思っています。

これまでの実績として以下の提言書を作成しています。まだまだ不十分ではありますが、これからも継続して取り組んでまいりたいと思います。
2017年度100年先未来プロジェクト提言書

2016年度 100年先未来プロジェクト提言書